口腔内トラブルいろいろInformation

口腔内トラブルいろいろ

口腔外科ではお口の中のあらゆるトラブルに対応できます。歯が原因となるものから交通事故やスポーツによる外傷、顎変形症などの外科的疾患の他に、口腔粘膜疾患や神経性疾患、口臭症などの内科的疾患などがそれにあたります。治療によってその形態や機能が回復することで、健康的な美しさを取り戻し、そのお手伝いを出来るのが口腔外科です。

 

 

傷やできもの

痛みや炎症がある場合は感染が疑われるので、うがいなどで口の中を先ず清潔にしましょう。治らない時や腫れて膿が溜まる場合は口腔外科を受診してください。

褥瘡性潰瘍

外傷性潰瘍とも呼ばれ、尖った歯や被せ物、詰め物、合わない入れ歯などがこすれて、傷を作るなどの慢性的な刺激のせいで潰瘍になることがあります。平たい黄色や灰白色の膜で覆われ、痛みはそれほど強くありません。当たっている尖った歯を丸めたり、入れ歯を修理すれば、10日くらいで治ります。

口腔がん

胃がんや肺がんと異なり、口の中にできる悪性腫瘍は目で直接見れるのが口腔がんの特徴です。

症状

見た目は口内炎や他の潰瘍と似ているので、気づかないことはありますが、進行すると自覚症状として痛みがでてきます。他に見られる症状として以下のものがあります。

・食べ物がしみたり、口内炎がなおらない、首のリンパ節が腫れる
・舌や粘膜の上の色が白や赤、黒に見える
・しこりや厚くなったザラザラの点やかさぶた、潰瘍ができる
・簡単に出血したり、治らない腫れ
・噛み合わせが変わった、急に義歯が合わなくなった
・物が噛みずらい、飲み込難い、話し辛い、顎や舌が動かしにくい

原因

口の中が不衛生であったり、う蝕や義歯のせいで、いつも舌などに刺激がある場合が多いようで、他にはタバコやお酒が発生原因だともいわれます。

診断

超音波検査などの画像検査や細胞診検査、組織検査などが一般的方法です。がんと診断されると、正確に診断するためにCT検査やMRI検査などで治療方針を検討します。

舌がん

口腔がんの一つで、口の中にできるがんの1/3以上を締め、多くは扁平上皮癌と呼ばれます。男性に多くみられ、男女比率で約2:1となっています。

原因

・歯並びの悪い歯や破損した金属冠、尖った角のある食品などがいつも舌に当たる慢性的刺激により、舌に潰瘍やしこりができる長期間の刺激が誘因となることもあります
・熱い食品による火傷、度重なる過度な刺激
・刺激の強い香辛料や酸味・アルカリ分の強いもの・塩分の高い食品などによる刺激
・習慣的な喫煙や飲酒による慢性的刺激

粘膜が痛む・ヒリヒリする

食べ物で火傷、硬い食べ物や歯ブラシ・義歯などで傷がついた場合や口内炎などの細菌感染が疑われる時は、うがいをしてください。3・4日で症状が良くなれば問題はないですが、症状が続くようなら診察を受けましょう。

口腔カンジダ症

主にカンジダ・アルビカンスというカビによる口腔感染症で、粘膜の痛みや味覚に障害がでることがあります。急性型の偽膜性カンジダ症は灰白色や乳白色の偽膜(点・線・斑紋状)が粘膜の表面に付着します。この白い苔をガーゼで拭うと剥離面が発赤したり、びらんになります。慢性化して肥厚性カンジダ症になると、白い苔は剥離し難く上皮が厚くなります。

治療

口腔内の清掃や抗真菌のうがい薬や塗り薬、内服で治療します。

扁平苔癬(へんぺいたいせん)

口腔内では頬粘膜や舌、口唇にできやすく、白い粘膜疹がレース状に見られます。しばしばびらんや潰瘍を成して、接触痛や食べ物がしみたりします。角化性で炎症を伴い難治性ですが、がんになることはまれです。

治療

局所療法として、うがい薬や軟膏(副腎皮質ステロイドや抗生物質を含む)を使います。歯科用金属アレルギーの場合は、原因と思われる詰め物や冠をとることになります。

白板症

口腔粘膜にできた擦っても取れない白い板状または斑状に表面が硬くなる(角化性)病変で、臨床的また病理組織的に、他のどんな疾患(カンジダ症やその他)にも属さない白斑をいいます。女性より男性の方が約2倍と多く、20歳代から80歳代まで広く分布しますが、特に50歳、60歳代に多くみられます。下顎の歯茎に29%、舌25%、頬粘膜24%、上顎、口腔底、硬口蓋、唇の順で、発症部位が分布します。痛みを伴うものは少なく、痛みがあると要注意といえます。

治療

刺激のもとを取り除き、薬物療法としてビタミンAの投与を行い、経過観察します。10~20%の割で再発し、1~25年間で白板症患者の8%程度に悪性化が見られますが、早期発見によってがんの治療も可能です。  

アフタ

輪郭がはっきりした丸くて浅い、灰白色の偽膜に覆われた潰瘍を作ります。周囲が赤くなって痛みがあります。誰でも一度くらいは経験する口内炎です。原因は不明ですが、細菌やウイルス感染、機械的な刺激、アレルギーやホルモン異常などが考えられます。

治療

一般的には放置しても7~10日で自然治癒しますが、副腎皮質ステロイドを含んだ軟膏や貼付薬(アフタッチ)、うがい薬などで、痛みが軽減され、治癒も促進されます。

ヘルペス性歯肉口内炎

全身に発熱やだるさがあり、口腔粘膜には多くのアフタができて全体に赤くなります。特に歯肉の発赤や腫脹、びらんが見られ、口腔内が不潔になって口臭が強くなります。噛んだり、飲み込んだり、話すことが困難になることがあり、顎下リンパ節も腫れます。

治療

しばしば入院して、食事が困難な場合は点滴やチューブで栄養補給する必要があります。消炎鎮痛剤や二次感染予防に抗生物質の投与、抗ウイルス薬も使われます。うがい薬やトローチで口腔内を清潔に保つことも必要です。

 

 

いかがでしたか、抜歯や手術以外に、日常的な疾患も口腔外科の領域に含まれるものが、意外と多いことがお分かり頂けたと思います。

是非、参考にしてください。

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