虫歯予防のキシリトールについてInformation

虫歯予防のキシリトールについて

キシリトール入りのガムやタブレットがよく売られて、CMではキシリトールは虫歯予防に良いと謳っています。でも、キシリトールがどんなものなのかを知っている方はあまりいないのではないでしょうか。今回はキシリトールについてのお話です。

 

 

 

キシリトール

基礎知識

天然素材

キシリトールは糖アルコールの一種で、全ての糖アルコールの中でも最も甘く、砂糖と同じくらいの甘味がありますが、カロリーは砂糖の75%ほどです。多くの野菜や果実の中に含まれる、天然自然の代用甘味料です。イチゴやカリフラワーに特に多く含まれ、イチゴでは、乾燥した状態100g中に約300㎎のキシリトールが含まれています。その他、ほうれん草、ニンジン、タマネギ、レタス、バナナなどにも微量ですが含まれています。また人の体の中でも、肝臓で1日約15gのキシリトールが作られていることは、あまり知られていません。ただ、ガムやタブレットなどに用いられるキシリトールは、白樺やとうもろこしの芯からとれる「キシランヘミセルロース」を原料として作られています。

安全な食べ物

1997年に日本で食品添加物として認可されました。その10年以上前から点滴の輸液成分として使用されるなど、人体にとって安全なものとして知られていました。またアメリカでは「1日にいくらでも摂取してもよい」食品として、その安全性が認められています。

虫歯予防

研究

1975年に初めて、キシリトールが虫歯を防ぐのに効果があると発表されました。以後、世界各国で盛んに研究が行われました。その結果、砂糖の代用品として使われたり、飴やタブレット、歯磨き剤に配合されて、虫歯予防に関するいろんな研究が続けられています。

虫歯予防の理由

●虫歯の原因にならない

キシリトールは口の中で「酸」を全く作らず、更に酸の中和を促進する働きも持っています。唾液も出やすくなるなど、口の中を虫歯になり難い状態に保ってくれます。

●虫歯の発生、進行を防ぐ

虫歯の原因、プラークをつき難くして、歯の石灰を促してくれます。また、他の甘味料にはないキシリトールだけの効果として、虫歯の大きな原因のミュータンス菌の活動を弱める働きがあります。

●虫歯予防のサポート

プラークを剥がれ易くして、ブラッシングの効果を上げます。フッ素と一緒に行えば、より歯は硬化し、普段の虫歯予防に大きな効果があります。

キシリトールガムの落とし穴

虫歯に良いと云われるキシリトールガムでも、その中身はさまざまです。キシリトールの含有量が低く、虫歯の原因となる他の糖質が含まれている商品では、歯に良いと思って食べ続けることで、かえって虫歯のリスクを高める結果になるので注意が必要です。

身体への影響

●下痢を引き起こす

キシリトールは糖アルコールの弱い下痢効果で、お腹を緩くする副作用が指摘されています。個人の体質にもよりますが、長く下痢を繰り返すと、消化機能や免疫に影響すると考えられ、体質に合わない人には注意が必要でしょう。

●遺伝子組み換え原料

CMなどでは、キシリトールは白樺などから採取しているようなイメージですが、実際には遺伝子組み換えを含むトウモロコシやジャガイモが使われています。遺伝子組み換え食品の摂取は、長期的には子孫が免疫や生殖の問題を抱える可能性があります。

キシリトール摂取の判断

虫歯とならない甘味料の価値

キシリトールは虫歯の原因菌となる酸を作らないと証明されているので、ガムや飴を選ぶ時は、他の糖類でなくキシリトール入りのものを選ぶことはよいことです。でも、予防効果を期待してキシリトールを摂取することは、現時点では証明出来ていません。ただ、ガムやタブレットの咀嚼によって唾液が沢山出ることで、虫歯予防があります。

キシリトールだけに頼るのはNG

キシリトールを虫歯予防の一環として取り入れる場合も、定期的な歯科健診とクリーニングなどを前提にした上で、しっかりとブラッシングやフロスをする必要があります。

表示の確認

ガムに入っているキシリトールの含有量を確認してください。キシリトールは原価が高いので、少量のキシリトールで「キシリトール配合」を謳いながら、他の糖質が入っているため、結局虫歯の原因になることもあります。キシリトール入りのガムを買う時には、裏の成分表示に注目する必要があります。

●注意点

・「糖質」がゼロ

虫歯の原因となる糖が含まれていると、食べることは逆効果になりかねません。

・キシリトールの含有量

虫歯予防効果を期待するなら、なるべく100%に近いもの、少なくとも50%以上のものを食べてください。

※含有量=「キシリトールの量」÷「炭水化物量」×100

キシリトールが虫歯の原因菌となる酸を作らないことは証明されているので、ガムを噛みたくなったらキシリトール配合のものを選ぶなど、うまく利用してみてはいかがでしょうか。

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