自宅と歯科医院で出来る知覚過敏の治し方Information

自宅と歯科医院で出来る知覚過敏の治し方

とても冷えた飲み物や食べ物を飲食した時、歯がキーンとしみることがあります。冬場の歯磨き後のうがいでもそんな時があります。歯が黒く変色していたり、穴が開いている感じも無いのに・・・。それは知覚過敏を起こしているのかもしれません。そこで、今回は知覚過敏症について、詳しくご紹介します。

 

 

 

知覚過敏

知覚過敏症の正式名は「象牙質知覚過敏症」と云い、主に冷たい水や食べ物、冷気などの冷たい刺激が歯に直接あたって、歯がしみたり、痛む症状があります。また、温かい刺激で同じような症状を引き起こすことがあります。どちらの痛みもほとんど一過性のもので、長時間持続することはあまりありません。痛みの強さはいろいろで、食事の時に冷たい物が食べられない、飲めない等の痛みを生じることがあります。

知覚過敏と虫歯との見分け方

知覚過敏と虫歯の2つの症状には、「冷たい物で歯がしみる」、「甘い物や酸っぱい物で歯がしみる」など、似ている点が多くあります。では、歯が痛む時に、虫歯か知覚過敏なのかを見分ける方法はどこにあるのでしょうか。

歯磨きの時

●知覚過敏

・冷たい物が歯に触れた時に、瞬間的にしみたり痛みを感じますが、長く続いても10秒ほどで痛みは治まります。

・口の中を見た時に歯茎が下がって、歯が伸びたように見えます。また歯の噛み合わせにひび割れがある場合もあります。

・強い力で歯を磨き続けると、ダメージを受けた歯茎がだんだん下がって、歯の根元が露出します。デンタルフロスで「バチン」と音が鳴るほどの強い力でかけると、フロスによって傷ついた歯茎がだんだん後退していきます。

・寝ている時や普段の生活で、歯ぎしりや歯を食いしばるクセがあると、噛み合わせ部分に負荷がかかり易く、歯がすり減ったり割れたりすることがあります。すり減ったり割れてしまった歯はエナメル質の下の象牙質がむき出しの状態になります。

●虫歯

・冷たい物が歯に触れた時や歯磨きをすると、1分以上にわたって持続的に痛みを感じます。また、慢性的にいつも歯に痛みを感じる場合も、虫歯の可能性が高いでしょう。

・初期段階では、歯の表面に白いくすみや茶色のしみが発生し、症状が進むと歯に黒いしみや穴が開きます。大きな穴が見えてなくても、内部で虫歯が進行している場合もあります。

・しみや痛みを感じる歯を指先や歯ブラシのヘッドで、トントンと軽く叩いた時、歯の奥が響くように痛みます。

知覚過敏症の原因

仮説「象牙細管の動水力学説」

歯の最表面は骨より硬いエナメル質ですが、その内側に象牙質、そのまた内側に歯髄と呼ばれる歯の神経があります。その神経のある象牙質内部の空洞を歯髄腔と云います。この象牙質には、顕微鏡でないと見えない細い管(象牙細管)があり、その内部は液体で満たされています。そこに、温かい刺激や冷たい刺激が加わると、液体が膨張や収縮して象牙細管内を移動します。この液体の移動によって、管内部の圧力に変化が起こります。それに対して歯の神経が反応し、知覚過敏症が現れると云う説が現在、最有力になっています。

直接的な原因

●エナメル質の厚みの減少

歯がすり減ったり、欠けたりすると、エナメル質の厚みが薄くなって、象牙質に刺激が及びやすくなると云われます。また、塩酸や硫酸を扱う職場で働く方や、酸っぱい食べ物を食べ過ぎる人は歯が溶け易くなり、エナメル質が薄くなって知覚過敏症を起こし易くなっています。

●歯根の露出

歯周病により歯茎が痩せてくると、歯の根の部分が露出してきます。元々、歯の根は歯茎や歯槽骨で覆われ、露出していないのでエナメル質に覆われて保護されてはいないのです。だから、刺激に敏感になって知覚過敏症を起こし易いのです。また、歯周病が原因でなく、不適切な方法で歯磨きをすると、歯茎をこすり過ぎて、すり減り痩せてしまうのです。

●虫歯治療の影響

虫歯治療には、歯の表面の虫歯部分を削って、コンポジットレジンというプラスチックで詰める方法と、奥歯の治療としてインレーという金属を装着する2つの方法に概ね分けられます。金属とコンポジットレジンと歯では素材の性質が異なり、熱の伝え方も異なります。この熱の伝わり方の違いが、知覚過敏症の原因になることがあります。

間接的原因

妊娠などの体質変化や疲れ、ストレスによって、歯の神経が敏感になることがあります。

治療法

歯科医院での4つの治療法

●薬剤塗布

象牙質の表面を透明な膜で覆って、刺激を遮断する方法で、歯科医院でのみ使用可能になっています。

●充填治療

歯茎付近がえぐれた「くさび状欠損」部分に、コンポジットレジンやグラスアイオノマーセメントなどの歯科治療用プラスチックやセメントを詰めて、薄くなった厚みを補います。

●レーザー治療

レーザー治療の一つは組織透過型レーザーで、歯の神経の感度を下げて、感じ難くする方法です。二つ目は表面吸収型レーザーで、象牙細管を塞いで刺激が伝わり難くする方法です。レーザー治療装置は大変高価ですから、複数導入している処はほとんどありません。

●抜髄

しみる感覚や痛みを感じている歯の神経そのものを取り除き、知覚過敏症状をなくす治療法です。一度取った神経は二度と返ってきませんので、他のどの方法も効果がなく、日常生活に支障をきたしているような場合にのみ適用します。

自宅で出来る対策

●ケア用歯磨き粉

知覚過敏症対策に効果のある歯磨き粉の薬効成分の働きで改善を図ります。

●ガムを噛む

唾液の中には、歯を形成するカルシウムやリンなどが多く含まれています。ガムを噛むことで、唾液の分泌を促し、カルシウムやリンを歯に沈着させて、歯を強くすることにつながります。

●歯ぎしりや食いしばりを治す

歯ぎしりや食いしばりはくさび状欠損の原因になり、くさび状欠損になると、その部分の歯の厚みが薄くなり、知覚過敏症を引き起こす原因の一つとなるので、そのクセは治す必要があります。

 

いかがでしたか、虫歯でも知覚過敏であっても、歯が痛くなってから治療するのはやっぱり大変ですね。

やはり、歯磨きで毎日のケアをすることが一番大切です。

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