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虫歯の基礎知識

沢山の方が悩まされている虫歯ですが、なぜ虫歯になるのか、どんな治療の仕方をするのかを理解している方は案外少ないようです。このなぜ、どんなを予め知っていれば、今行っている治療に正面から向き合えるようになるでしょう。

 

 

 

虫歯の原因

歯の構造
歯は1つの硬い塊で出来ているのではなく、前歯や奥歯など形は違っていても、みな同じ3層構造になっています。

エナメル質
人体の中でも最も硬い組織で、歯の頭の部分だけを包み込むようにあります。

象牙質
歯の頭の表面はエナメル質に、また、根の表面はセメント質に覆われていますが、それ以外の歯の内部は全部象牙質で出来ています。

セメント質
歯茎に隠れて、通常は見かけられませんが、根の表面だけを覆っているのがセメント質です。

虫歯になるメカニズム

虫歯の深さが、内の神経部分に接近するほど、痛みやしみるなどの症状が現れますが、奥歯のように歯の厚みがあると、症状が現れるまでに時間がかかり、虫歯に気づくことが遅くなります。尚、歯と歯茎の境目は、前歯、奥歯に関わらず比較的神経に近いので、虫歯が浅くても神経がダメになり易いので、注意が必要です。

1-歯の表面に粘着した虫歯菌の塊(プラーク)が、食事の度に栄養を取り込んで、酸を放出します。
2-放出された酸がエナメル質の内部に浸透して歯を溶かし(脱灰)、硬い歯が豆腐のように柔らかくなります。
3-この柔らくなった部分を虫歯と呼び、そこに虫歯菌が侵入して、さらに内部へと穴の連鎖が続くことになるのです。

虫歯の進行度

虫歯の進行度は「C0(シーオー)~C4(シーフォー)」の5段階で表されます。C0はエナメル質表面が一時的に溶けている状態(脱灰)ですが、虫歯の穴はまだ無いので、あえて治療しなくても再石灰化と呼ばれる自己修復作用で、自然に治る可能性がある状態です。

C1

症状
まれに水が歯にしみる程度でほとんど無症状です。

進行度
虫歯による歯の脱灰がエナメル質に留まっています。

治療法
白い樹脂などで穴を塞ぎます。

C2

症状
歯がしみたり、時々痛みが出ることがあります。

進行度
虫歯による歯の脱灰が象牙質まで進行しています。

治療法
1-樹脂で歯の穴を埋めます。
2-型を取ってから、金属や樹脂などで歯に嵌め込みます。

C3

症状
お湯がしみたり、夜眠れないくらいズキズキと強い痛みがあります。

進行度
虫歯が進行して、歯髄(歯の神経)まで到達します。

治療法
根管治療により歯の神経を取り(抜髄)、その根管内を緊密に充填してから、型をとって金属やセラミックなどで出来た物を歯に被せます。

C4

症状
激しい痛みにならず、比較的症状は落ち着いていますが、刺激を与えた時だけ鈍痛があったり、など様々です。歯茎の炎症による「腫れ」や「違和感」が多いようです。

進行度
虫歯が進行して、歯の頭の部分(歯冠部)が崩壊し、根だけが残った状態です。

治療法
1-健全歯質が多く残っていて、根管治療が出来そうな場合以外は、麻酔注射により、抜歯となります。
2-歯の土台から作り直して、蓋の役割をする詰め物を作って、被せます。その上から部分入れ歯を装着する方法もあります。

虫歯の治療法

虫歯治療は、表面的な大きさや位置によって、段階的に治療法が選択されます。さらに、その虫歯の深さによって、歯の神経を取るか、取らないかの判断が行われます。

3つの段階的治療法

1.樹脂で詰める
小さな虫歯なら、その虫歯の箇所を削り取った後、すぐに樹脂などで穴を塞げば治療は終わります。歯を元の形に整えて、光などを照射して樹脂を固めます。1回の治療で済むので、通院の負担も少なくて済みます。

2.型取りして嵌めこむ
中程度の虫歯では少し深く削る必要があるので、樹脂で塞ぐだけでは終わりません。歯の型を取って、削った部分にピッタリと収まる金属製や樹脂製のものを作ります。型を作るまでには、最低2回程度の治療が必要です。

3.歯に金属などを被せる
大きな虫歯や深い虫歯の場合は、歯と歯がぶつかり合う時の力に耐えられるように、虫歯の箇所以外の周囲の歯も削って被せます。2と同じように一度型を取って、歯に丸ごと被せられる被せ物を作ります。治療には数回かかります。

※1.2.3の順に歯を削る量が増えるわけですから、一度治療を進めると、もう一つ前の軽い治療法に戻ることは出来ません。

詰め物・被せ物の保険と自費の相違

歯に使う詰め物や被せ物は、なるべく目立たない方が良いですね。しかし、保険で行う被せ物などは、機能回復に重点が置かれているので、治療費は少なくて済みますが、見た目に目立つ銀色の金属だったり、摩耗して治療跡がだんだん目立つようになります。見た目にこだわる方には、健康保険が適用されない自費負担で、材質をグレードアップさせることが出来ます。自費負担の材質には主に以下の3つがあります。

セラミック

保険適応の銀歯の被せ物より、セラミックなら目立たない自然の歯のような仕上がりになります。経年しても変色せず、耐久性にも優れています。以前のセラミックでは衝撃に弱く、まれに欠けたり割れたりしましたが、最近では、ジルコニアという人工ダイアを配合した、硬くて強度のあるジルコニア配合セラミックがあります。以前のブリッジ治療では金属フレームの部分があり、セラミックでカバーして目立たないようにしていました。ジルコニア配合セラミックなら、金属を全く使用することがないので、見た目が良く、金属アレルギーの心配もありません。

ハイブリッドセラミック

型を取ってから嵌めこむタイプでは保険適応の場合、銀色の金属が歯に埋め込まれます。ハイブリッドセラミックは、セラミックの成分と樹脂を混ぜ合わせたもので、白い色をしています。これならば、歯と同じような色なので、目立ちませんね。

ゴールド

見た目を除けば、歯の被せ物として機能面で最も理想的な材料は金合金なのです。金属アレルギーも起こしにくく、熱膨張係数が歯と同じようなので、食事などの口中の温度変化にも、歯に負担を掛けません。また歯と同じような硬さなので、使用に伴い歯と共に摩耗して行くので、咬み合せや顎関節などに負担を与えにくいメリットがあります。

いかがでしたか、治療の流れや治療法などについて、ご理解いただけましたか。

保険、自由診療に関わらず、担当医師とよく相談して最良の選択をしてください。

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